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第2回千年村シンポジウム 千年村は いかに可能か-地域を持続させる活動の知見共有と、千年村プロジェクトのこれから

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目次

千年村は いかに可能か

地域を持続させる活動の知見共有と、千年村プロジェクトのこれから


地域はいかにして続いてきたのか?
その持続は今後も可能なのか?
そのためにはいったいなにが大切なのか?
千年村プロジェクトでは、長期にわたって持続してきた普通の村々を〈千年村〉として再発見、調査、発信してきました。その候補地は現在二千を超えています。
本シンポジウムでは〈千年村〉の持続のための〈地域経営〉にフォーカスして、これまでの活動の成果報告とともに検討を行います。また、「地域を続けていくための人の営み」に焦点を当て、集落研究者、ジャーナリスト、プロジェクトによって認証された千年村の実践者の方々に登壇いただき、その核心に迫るための議論を行います。地域の存続の危機が当然のように語られているからこそ、これからの千年を築いていくための知恵を共有し活動のあり方を考える橋掛かりとなることを目指します。
千年村プロジェクト「千年村は いかに可能か」
シンポジウム実行委員会

◆日 時:平成29年11月25日(土)13時〜17時30分
◆場 所:早稲田大学 西早稲田キャンパス
     63号館2階 竹内明太郎記念会議室
     (東京都新宿区大久保3-4-1)
◆主 催:千年村プロジェクト
◆共 催:早稲田大学理工学術院
◆協 賛:道具学会 日本生活学会 日本民具学会
◆定 員:100名
◆参加費:無料

  →申込フォーム
  定員に達したため事前申込みを締め切りました。
  当日は講演をお聞きいただけますが、資料集をお渡しできない場合がございますので予めご了承ください。

プログラム


13:00〜
開会挨拶

中谷礼仁 早稲田大学 教授

13:10〜
第一部 地域はどう生きているか − 先行研究者による、地域文化に学び、地域を持続させてきた活動の紹介

司会:中谷礼仁
基調講演「デザインサーベイと「地方から見た」国土開発史 −佐渡小木岬の村々を調べて50年−」
真島俊一 (株)TEM研究所 代表
特別講演「持続可能な地域を創る」
大江正章 (有)コモンズ 代表

14:50〜
第二部 活動報告 − 千年村プロジェクトと認証千年村

司会:土居浩  ものつくり大学 准教授
講演「千年村プロジェクトと大字論」
木下剛  千葉大学 准教授
千年村の認証活動について
鈴木明世 早稲田大学中谷研究室
認証千年村認定証授与式
認証千年村における活動紹介:山田井「千年村認証を受けるまで」
菊地暁  京都大学 助教
辻武史  つじ農園 園長
認証千年村における活動紹介:麻生「地域における地史の発信と歴史的価値の再発見」
松木直人 早稲田大学中谷研究室
宮嵜和洋 (株)フューチャーリンクネットワーク

16:25〜
第三部 千年村プロジェクトのこれから − 2018年度以降、千年村プロジェクトの活動について

司会:中谷礼仁
講演「千年村プロジェクトのこれから」
福島加津也 東京都市大学 教授
全体討論
真島俊一・大江正章
木下剛・土居浩・福島加津也
コメンテーター:宮嵜和洋・辻武史

17:30〜
懇親会


終日 会場にてポスター展示



登壇者の紹介

真島俊一(まじま しゅんいち) 株式会社 TEM研究所 代表

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 1947年生まれ。武蔵野美術大学造形学部建築学科卒業。大学3年時の佐渡の調査をきっかけとして、在学中の1969年に(株)TEM研究所を設立。1974年同代表に就任、現在に至る。学生の頃から民俗学者・宮本常一に師事。地域の生活文化の特徴を発見し振興する視点を基本にして、調査はT(道具、技術)E(環境)M(人間)の三つの要素を地域から抽出分析し、文化財を通して地域文化の再生に尽力する活動を展開している。
 共著に、『世界の建築術』(彰国社)、『図説 佐渡金山』(河出書房新社)『台所の百年(生活学23)』(ドメス出版)、『棚田の謎』(農文協+MO出版)ほか。
〈主な建築作品(TEM研究所)〉
《佐渡国小木民俗博物館》(1988)、《出島村古墳資料館》(1992)、《宿根木の体験学習館》(1994)、《周防大島文化伝承交流センター》(2004)
〈受賞〉
1975年 日本生活学会第1回今和次郎賞受賞「南佐渡の漁村と漁業」、1976年 トヨタ財団コンクール銀賞「小木町の生活実態調査」、1977年 第3回技術科学図書文化賞・優秀賞 『世界の建築術』(彰国社)、1998年 第5回日本伝統文化振興賞、佐渡宿根木の町つくりと千石船の復原など、日本文化藝術財団、2000年 神戸賞受賞「台所の百年」(ドメス出版)、2005年 第1回棚田学会賞受賞 『棚田の謎』(農文協+MO出版)等
〈Web〉
(株)TEM研究所

大江正章(おおえ ただあき) 有限会社 コモンズ 代表/アジア太平洋資料センター 共同代表

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 1957年生まれ。早稲田大学政治経済学部卒業。1995年まで学陽書房編集部に勤務した後、1996年に出版会社コモンズを立ち上げ現在に至る。コモンズは、環境・農・食・アジア・自治などをテーマに暮らしを見直し、わかりやすいメッセージと新たな価値観を伝えることをモットーとした出版社。2009年に梓会出版文化賞特別賞受賞。また、中山間地域から都市部までの広い範囲で、地域づくりや農業の現状、21世紀型の農的ライフスタイル、新しい公共のあり方などについて、取材・考察・執筆している。
 主な著作に『地域に希望あり―まち・人・仕事を創る』(岩波新書、第31回農業ジャーナリスト賞受賞。)、『地域の力―食・農・まちづくり』(岩波新書)、『農業という仕事―食と環境を守る』(岩波ジュニア新書)、共著に『田園回帰がひらく未来』(岩波書店)ほか多数。
〈Web〉
コモンズ

宮嵜和洋(みやざき かずひろ) 株式会社 フューチャーリンクネットワーク

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 駒沢大学 文学部 歴史学科 日本史卒業。琉球大学大学院 博士前期課程 人文社会科学研究科 国際言語文化専攻 琉球アジア教育専門領域 日本古代史修了。主な関心は地方史・宗教史・島嶼文化・日本神話。ライフワークは日本全国の御朱印収集。簡潔にいうと、地域ポータル運営会社の平社員の皮をかぶった、在野の歴史民俗学研究者。専門は、日本古代史、歴史民俗学。
〈Web〉
株式会社フューチャーリンクネットワーク行方オフィス在籍
行方市地域ポータルサイト“なめがた日和”の地域歴史コラム編者
なめがたヒストリー
なめがた今昔物語
〈所属研究会〉
行方市麻生郷土文化研究会理事、麻生新庄氏研究会監事、玉造郷土文化研究会会員。

辻武史(つじ たけし) つじ農園 園長

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 三重県津市でお米を作る農民。大学卒業後に独立系機械メーカーに勤務。航空宇宙分野製品の品質管理、生産管理など現場マネジメントとコンシューマー向け製品の海外販路開拓に16年間従事したのちに退職。現在は出生地である三重県津市で米農園を立ち上げ、有機農法やドローンを使っておいしくて環境負荷の少ないお米を作っている。得意分野は品質マネジメントシステム構築。
〈Web〉
つじ農園web




菊地暁(きくち あきら) 京都大学人文科学研究所 助教

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 1969年生まれ。京都大学文学部史学科卒業、大阪大学大学院文学研究科修士課程修了。大阪大学大学院文学研究科博士課程修了、京都大学人文科学研究所助手を経て、2007年より現職。専門分野は日本民俗学、研究テーマは近代日本における民族誌的実践の総合的研究。
 近著に『柳田国男と民俗学の近代―奥能登のアエノコトの二十世紀―』(吉川弘文館)、編『身体論のすすめ』(丸善)、共著に『今和次郎「日本の民家」再訪』(平凡社)ほか。
〈Web〉
京都大学人文科学研究所




木下剛(きのした たけし) 千葉大学大学院園芸学研究科・園芸学部 准教授

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 1967年生まれ。千葉大学大学院博士課程修了後、1996年より千葉大学園芸学部助手。助教授を経て現職。専門は造園学。文部科学省在外研究員としてエディンバラ・カレッジ・オブ・アート、客員研究員としてシェフィールド大学ランドスケープ学科に留学。持続可能な生存単位の計画方法論の確立に向けてグリーンインフラや千年村プロジェクトの研究に取り組む。千葉県佐倉市景観審議会委員、山武市都市計画審議会委員、福島県石川町歴史文化基本構想策定事業委員ほか。
 共著に『決定版!グリーンインフラ』(日経BP社)、『シリーズ田園回帰⑧ 世界の田園回帰:11カ国の動向と日本の展望』農文協ほか。
〈Web〉
千葉大学大学院




土居浩(どい ひろし) ものつくり大学 准教授

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 博士(学術・総合研究大学院大学)。2001年より現在、ものつくり大学教員。勤務先では主に初年次教育を担当。専門領域は、民俗学/地理学、葬墓制史、日常意匠研究。2013年より荒川区文化財保護審議会委員。2015年より府中市史編さん民俗専門部会委員。
 共著に『墓制・墓標研究の再構築』岩田書院、『慰霊の系譜』森話社、『近代仏教スタディーズ』法藏館ほか。千年村プロジェクトには2014年末から参画。
〈Web〉
土居浩リサーチマップ
日常意匠研究室Facebookページ




福島加津也(ふくしま かつや) 福島加津也+冨永祥子建築設計事務所/東京都市大学工学部建築学科 教授

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 1968年生まれ。武蔵工業大学工学部建築学科を卒業後、東京藝術大学大学院美術研究科を修了。伊東豊雄建築設計事務所を経て、2003年より福島加津也+冨永祥子建築設計事務所を主宰。2014年より東京都市大学工学部建築学科で教鞭をとる。
〈主な建築作品〉
《中国木材名古屋事業所》(2004)、《柱と床》(2008)、《木の構築 工学院大学弓道場・ボクシング場》(2013)ほか。
〈受賞〉
2005年日本建築家協会新人賞、2009年住宅建築賞金賞、2015年日本建築学会賞作品賞ほか。
〈Web〉
福島加津也+冨永祥子建築設計事務所

中谷礼仁(なかたに のりひと) 早稲田大学創造理工学部建築学科 教授

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 1965年生まれ。早稲田大学理工学部建築学科卒業、同大学院修士課程修了。早稲田大学大学院後期博士過程、大阪市立大学工学部建築学科建築デザイン助教授を経て、2007年より早稲田大学建築学科准教授、2012年より同大学教授。近世大工書研究から始まり、土地形質の継続性と現在への影響の研究(先行形態論)、今和次郎が訪れた民家を再訪し、その変容を記録する活動の主宰をへて、千年続いた村研究〈=千年村〉研究等を行っている。
 近著に『実況 近代建築史講義』(LIXIL出版)『動く大地、住まいのかたち プレート境界を旅する』(岩波書店)『セヴェラルネス+事物連鎖と都市・建築・人間』(鹿島出版会)、共著に『今和次郎「日本の民家」再訪』瀝青会名義(平凡社)、『近世建築論集』(アセテート)ほか。
〈Web〉
早稲田大学中谷礼仁研究室




鈴木明世(すずき あきよ) 早稲田大学中谷礼仁研究室

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 1994年生まれ。早稲田大学創造理工学部建築学科卒業、早稲田大学創造理工学研究科建築学専攻修士2年。建築史中谷礼仁研究室所属。2015年より学生メンバーとして千年村プロジェクトに参加。2016年度建築学会大会での発表「アイヌ語地名から見る現北海道沙流川流域における生活空間その変遷過程の解明-千年村研究その8-」において、若手優秀発表賞を受賞。利根川流域詳細調査では2015年度に群馬県高崎市山名町、2016年度に群馬県安中市松井田町五料を担当。









松木直人(まつき なおと) 早稲田大学中谷礼仁研究室

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 1992年生まれ。早稲田大学創造理工学部建築学科卒業、早稲田大学創造理工学研究科建築学専攻修士2年。建築史中谷礼仁研究室所属。2015年より学生メンバーとして千年村プロジェクトに参加。利根川流域詳細調査では2015年度に群馬県高崎市山名町、2016年度に茨城県行方市麻生を担当。その後も十数回にわたって麻生に赴き、地域との関係を深めている。









会場のご案内・お問合せ

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●西早稲田駅(東京メトロ副都心線)出口3(早大理工方面)より徒歩5分
●高田馬場駅(JR山手線・東京メトロ東西線・西武新宿線)より徒歩15分
●東新宿駅(都営大江戸線)より徒歩15分
●早大理工前(都バス)より徒歩3分

申し込み
 参加ご希望の方は以下の申込フォームにてお申し込み下さい
 →申込フォーム
  定員に達したため事前申込みを締め切りました。
  当日は講演をお聞きいただけますが、資料集をお渡しできない場合がございますので予めご了承ください。


お問い合わせ
千年村プロジェクト
 〒169-8555
 東京都新宿区大久保3-4-1 55N-8F-09
 早稲田大学 創造理工学部 建築学科
 中谷礼仁研究室気付
 Mail : wiki@mille-vill.org
 Tel / Fax : 03-5286-2496(担当:石坂)