2015年度利根川水系調査 利根郡みなかみ町下津小川島調査成果物
概要
2015年度の利根川水系調査のうちの一つに、利根郡呉桃郷への調査があります。ここは、現在の群馬県利根郡みなかみ町上津・下津に比定されている千年村です。今回の調査では、利根郡みなかみ町下津小川島を調査対象地としました。小川島は川と沢と段丘に挟まれたまさに「島」のような集落ですが、「ヤッサ祭り」を中心に村の方々がそれぞれ助け合いながら暮らしている千年村であるということがわかりました。
2015年度の調査は、地元へのスピーディーな還元を目指して、千年村プロジェクトの学生を中期的に送り込み十分なヒアリングと調査を行った上で、地元で公開ワークショップを行うことにしました。小川島でのワークショップの最終テーマは、住民へ向けたマップとコラムを作ること。そのワークショップの成果が上記マップ・コラムになります。
マップ・コラムについて
- 表(上) 小川島マップ
表面では、小川島にあるマップ上に落とし込めるものをすべて、写真と文章で記録したものになっています。事前の調査とヒアリングで調査員がまとめた小川島マップをワークショップにおいて、小川島の方々に厳密なチェックをしていただいた後に、完成としました。現在、わかっているものを千年村調査員がまとめ、これを機に小川島の方々でさらに加筆・修正をしていただき、これからの千年を暮らしていく為の一助となればという思いで、作成しました。
- 裏(下) 小川島コラム
裏面では、地図上に表しきれない項目をコラムという形でまとめました。3つの分類があり、「川と沢(環境)」「鍛えられた(集落構造)」「心豊か(共同体)」に分け、それぞれ小川島において特徴的なテーマをピックアップしたコラムになっています。こちらも事前の調査とヒアリングで調査員がまとめた小川島マップをワークショップにおいて、小川島の方々に厳密なチェックをしていただいた後に、完成としました。こちらもこれを機に小川島の方々でさらに加筆・修正をしていただき、これからの千年を暮らしていく為の一助となればという思いで、作成しました。
- 小川島キャッチフレーズ
ワークショップにおいて、マップ・コラムのチェックの後に、最後にキャッチフレーズを調査員・小川島の方々とともに決定しました。小川島は川と沢によるメリットもデメリットも両方得ているということから「川と沢に鍛えられた」となり、最後に区長さんが小川島の人々は、みな優しくて協力的であるということから「心豊かな小川島」となり、最終的に満場一致で以下のキャッチフレーズが完成しました。
川と沢に鍛えられた心豊かな小川島
<制作>
千年村プロジェクト小川島調査メンバー
石川初/福島加津也
- 学生調査員
早稲田大学 Jon Alvalez Fernandes/小林千尋/岸本太幹/神保洋平
慶應義塾大学 貫洞聖彦/稲田玲奈
東京都市大学 福井啄人/森秀太
<協力>
- 小川島にお住いのみなさま
- 名胡桃地区にお住まい、関係のあるみなさま