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<big>'''〈千年村〉プロジェクトとは''' </big>
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このウェブサイトは全国の<千年村>の情報を公開・収集するプラットフォームとして構想された。 本研究体は、度重なる自然的社会的災害を乗り越えて何世紀にも渡り生活が営まれてきた集落・領域に注目し、研究対象を「千年を超えて生産と生活が存続する地域」=〈千年村〉と設定している。 <千年村>の発見および調査を行なうことで、今後の集落地域の存続のための評価手法の開発を目的としている。
 
このウェブサイトは全国の<千年村>の情報を公開・収集するプラットフォームとして構想された。 本研究体は、度重なる自然的社会的災害を乗り越えて何世紀にも渡り生活が営まれてきた集落・領域に注目し、研究対象を「千年を超えて生産と生活が存続する地域」=〈千年村〉と設定している。 <千年村>の発見および調査を行なうことで、今後の集落地域の存続のための評価手法の開発を目的としている。
  
  
<big>'''地図上のプロットについて'''</big>
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<big>'''ウェブサイトのみかた'''</big>
  
Google Maps上のX色のプロットは平安期文献『和名類聚抄』に記載される古代地名を現在地名へと比定したものであり、これを〈千年村〉の一つの類型とみなしている。 本ウェブサイトは『和名類聚抄』をベースとした〈千年村〉候補地の全国的なGISデータベースである。 (詳しくは「千年村候補地の選出方法」へ)
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Google Maps上のX色のプロットは平安期文献『和名類聚抄』に記載される古代地名を現在地名へと比定したものであり、これを〈千年村〉の一つの類型とみなしている。 本ウェブサイトは『和名類聚抄』をベースとした〈千年村〉候補地の全国的なGISデータベースである。 ただし〈千年村〉は、『和名類聚抄』記載郷の比定地域のみを意味するものではない。『和名類聚抄』に記載郷の比定地域以外の〈千年村〉が、日本全国に存在していることが想定される。そこで本ウェブサイトでは、一般に〈千年村〉に関する情報を求め、その収集および蓄積を行なっていく。 (詳しくは「コンタクト」へ)
  
  
<big>'''千年村候補地の選出方法'''</big>
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<big>'''和名類聚抄による選出方法'''</big>
  
 
地図上に可視化されたポイントの選出方法を説明する。
 
地図上に可視化されたポイントの選出方法を説明する。

2014年2月20日 (木) 07:02時点における最新版

千年村プロジェクトとは 

このウェブサイトは全国の<千年村>の情報を公開・収集するプラットフォームとして構想された。 本研究体は、度重なる自然的社会的災害を乗り越えて何世紀にも渡り生活が営まれてきた集落・領域に注目し、研究対象を「千年を超えて生産と生活が存続する地域」=〈千年村〉と設定している。 <千年村>の発見および調査を行なうことで、今後の集落地域の存続のための評価手法の開発を目的としている。


ウェブサイトのみかた

Google Maps上のX色のプロットは平安期文献『和名類聚抄』に記載される古代地名を現在地名へと比定したものであり、これを〈千年村〉の一つの類型とみなしている。 本ウェブサイトは『和名類聚抄』をベースとした〈千年村〉候補地の全国的なGISデータベースである。 ただし〈千年村〉は、『和名類聚抄』記載郷の比定地域のみを意味するものではない。『和名類聚抄』に記載郷の比定地域以外の〈千年村〉が、日本全国に存在していることが想定される。そこで本ウェブサイトでは、一般に〈千年村〉に関する情報を求め、その収集および蓄積を行なっていく。 (詳しくは「コンタクト」へ)


和名類聚抄による選出方法

地図上に可視化されたポイントの選出方法を説明する。 〈千年村〉研究体では、〈千年村〉の候補地を全国からひろく収集するために、平安期文献『和名類聚抄』に記載される古代地名とそれら古代地名を現在地名へと比定した既往成果を用いている。 その主参考資料として、『角川日本地名大辞典』を用いている。『角川日本地名大辞典』には、『和名類聚抄』記載の古代地名が現在のどこに当たるのかが、記されている。当該記述箇所では、その推定に際して、吉田東伍『大日本地名辞書』、邨岡良弼『日本地理志料』、地誌本を参照している。この記述は、その比定の精度から、以下の7つに分類される。

1.単一の大字に比定される

2.複数の大字に比定される

3.市域に比定される

4.河川流域など市域より広い範囲に比定される

5.比定に関する説が異なる

6.比定地は未詳とされる

7.比定地に関する記述がない

〈千年村〉研究体では、上記の分類のうち、1と2、─現在の行政区において大字に比定されるもの、を地図上に可視化することとしている。


◆◆◆補注◆◆◆ 〈『角川日本地名大辞典』について〉 『角川日本地名大辞典』は、日本全国の地名、その由来・沿革とその地の歴史を、都道府県ごとにまとめた辞書である。全49巻、別冊2巻で、1978-1990年にかけて出版された。構成は全巻で一致しており「編纂のことば」「凡例「出典略称一覧」「地名用語」「難読地名索引」「総説」「地名編」「地誌編」「資料編」「編纂を終えて」「付録図版」となっている。「地名編」と「地誌編」が辞書の中心である。 「凡例」によると「地名編」は、歴史的行政地名/自然地名/人文地名/その他の地名に関して項目をたてる。それぞれに解説を設け、歴史的行政地名については❶別称・別表記、❷地名の性格規定、❸行政上の所属、❹地名成立の状況、❺地域の自然的・人文的内容、❻新地名への移行、❼現在地比定についての記載がある。 //角川書店HP(http://www.kadokawa.co.jp/product/201105000363/)// 〈『和名類聚抄』について〉 平安期文献『和名類聚抄』(931-938成立か)には、当時の日本の地名が国-郡-郷の区分で記載されている。これらの地名は、先行研究者の間では、九世紀後半の資料をもとに書かれたものではないかとされている。 //醍醐天皇(885-930。平安時代、第60代天皇。在位、897-930)の第四公主、勤子内親王の命により、源順(みなもとのしたのごう、911-983)が編纂した辞書。931-938、成立とされる。自然界の事物から人間や住居・船などの工作物、そして食物や植物などの名称を、分類・項目立てした漢語を見出しに掲げ、その語に対する説明・用例をさまざまな文献からの引用により説明する。さらにその「和名」を仮名文字で示している。 原本とされるものは、現在見られず、写本によってのみ内容を確認することができる。『和名類聚抄』には、十巻本と二十巻本が現存し、その先後など関係性は先行研究者によっても確定されていない。二十巻本に古代地名が記載される。// //池辺弥『和名類聚抄郷名考證』(吉川弘文館,1966)、『和名類聚抄郡郷里駅名考證』(吉川弘文館、1981)、坂本賞三「太田文からみた郡郷・別名制について(I)」『滋賀大学学芸学部紀要,人文科学・社会科学・教育科学(14)』、1964/「太田文からみた郡郷・別名制について(II)」『滋賀大学学芸学部紀要,人文科学・社会科学・教育科学(15)』、1965/「太田文からみた郡郷・別名制について(III)」『滋賀大学学芸学部紀要,人文科学・社会科学・教育科学(16)』、1966/「太田文からみた郡郷・別名制について(IV)」『滋賀大学学芸学部紀要,人文科学・社会科学・教育科学(17)』、1967を参照。//