初めまして。全くの通りすがり(笑)です。日々失われていると感じる本来の地名と言うものはより正しく歴史を学ぶ上でも、防災の意味でも、色々理由を付けて変えていくべきものでは決してないと信じています。名は人であれ土地であれその存在の歴史であり、成り立ちを顕すもの。名が変えられてしまうことによって、事実が変えられてしまうのだと思います。特に主張をする事の無い地名などは。 前置きが長くなりました。 『現在地に比定できなかった郷名一覧 土佐郡高坂(高地県)』ですが、きっと、高知城 =(おお)たかさかやま/高坂山周辺だと思われます。旧勢力をいなすために、山内家がこの地を選定して築城しました。 わが郷里高知では、他者を受け入れる風土なのですが、かなりファジーな部分もあり、「そこが○○なら、こっちはもうちょっと大きいから大○○」とか、敢えて同一文書中に同音の坂と阪などの混同を行ったり。かつて仕事で除籍原本 みだし帳などにも高坂(山)の地名を見ていたと思います。合併などにより、多くの地名が消されていました。御城の周囲北側以外は古い戸籍を辿れば辿るほど、役職や職業、出身地などにちなんだ~町と付く小字が多かったです。 また脱線してしまいますが、平山城である高知城の直ぐ北側は、湿地も多く、非常に閑散としており、化かす狸が出ると言われて程だったそうです。(20年前に60才の方から、だからお遣いで通り掛かるのが、怖かったと真剣に言われていました。)つまり、山際の秦泉寺などとは隔絶していた。 もう1つの幡多郡『鯨』ですが、鯨、魚/ウオ、ウヨ、イオなどが考えられ、(発音も私世代でも50音以上、つい使い分けています。)特に幡多には、政権を追われた方々の伝承も多いので、読み替えだったり、隠語である可能性もなきにしにあらずです。また、高知市側とは文化圏が違うのですが、例えば伊与(輿與)木(喜)、伊尾木(喜)など地名人名共によく混在、混用されています。 今度『鯨』については、幡多で知っていそうな人に尋ねてみますね。 一先ず、何かご参考になりましたら。 貴サイト参考になりました。ありがとうございました。
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